犬用サプリにも使われる「なた豆」「緑茶カテキン」などの成分の特徴

コラム

愛犬の口臭対策サプリにも含まれる「なた豆」や「緑茶カテキン」

その特徴や、なぜ歯に効果があるのかを理解していると、サプリ選びにも役立つのではないでしょうか。

そこで今回は、「なた豆」「緑茶カテキン」以外の「パパイン酵素」や「グロビゲンPG(リベチン含有卵黄粉末)」「ポリグルタミン酸」なども含め、デンタルケア製品によく使われる成分の特徴や効果などを紹介します。

なた豆の特徴と期待できる効果

なた豆は刀豆(とうず)帯刀(たてわき)とも呼ばれるマメ科1年草としては最大級の植で、5メートル以上にも成長します。

江戸時代初期に日本に渡来したと言われ、中でも鹿児島県に栽培が定着しましました。

1696年の「農業全書」の中で「刀豆」として記載されたように、日本には江戸時代の初め頃渡来したといわれ、九州地方、とくに鹿児島に栽培が定着しました。

なた豆には様々な病気を改善する効果があるといわれていて、腎機能や畜膿むくみの改善、また免疫力を高める働きがあるためアレルギー症状を緩和する効果があります。

また、なた豆は歯周病や口臭にも効果があり、現在、なた豆の成分を含んだは歯磨き粉も色んな種類の製品が販売されています。

なた豆歯磨き粉には、カナバニンとコンカナバリンAというアミノ酸が含まれているのですが、この成分が口臭予防と歯周病予防に効果があるといわれています。

カナバニン」には、歯周病によって起こる炎症を抑え炎症を抑える効果と膿を抑える作用があり、膿の発生を抑えるだけでなく炎症によって起こる膿も排除してくれます。

さらにこの2つの成分はなた豆ににしか含めれていないため、他のもので代用することができません。

緑茶カテキンの特徴と期待できる効果

緑茶に多量に含まれている緑茶カテキンはフラボノイドの一種で、ポリフェノールと同じ種類の成分になります。

特徴は抗菌・殺菌作用抗酸化作用を持っているという部分で、ペットボトルや粉末状の製品として、またサプリメントとしても色んな種類のものが販売されています。

なお、「カテキン」というのは総称であり、エピガロカテキンエピガロカテキンガレートエピカテキンエピカテキンガラテという4種類のポリフェノールで構成されています。

カテキンは口の中の雑菌を減らしたり、ニオイの原因となる揮発性硫化物(硫化水素やメチルメルカプタン)を分解したりすることで口臭に効果的になります。

パパイン酵素の特徴と期待できる効果

オレンジやパイナップルなどの果物には汚れを落とす酵素が含まれており、その強い洗浄力を応用した洗剤なども最近では目にするようになりました。

中でも青パパイヤとパパイヤの葉には、三大栄養素である「脂質」「糖質」「たんぱく質」の全てを分解するパパイン酵素が含まれており、特に優れた洗浄力を持っています。

青パパイヤの表面にを切ったときに白い液体が出てくるのですが、これに含まれるのがパパイン酵素です。

また、このパパイン酵素には舌苔を分解除去する作用があると考えられており、様々なデンタルケア製品に利用されています。

舌苔は歯垢と同じように成長すると厚みを増し、継続的な口臭の原因となるため、パパイン酵素が効果的に口臭を抑える役割を果たしてくれます。

グロビゲンPG(リベチン含有卵黄粉末)の特徴と期待できる効果

グロビゲンPGとは、歯周病菌が出す毒素を中和できる成分のことです。

歯周菌のエサとなるジンジバリス菌の酵素(ジンジパイン)に強い性質を持った特殊加工した卵黄で、歯周、歯石、歯垢対策として有用とされています。

グロビゲンPGは、まず歯周菌の酵素を鶏に与えると、鶏の体内で、菌に対応する性質が作られ、それが卵に移ります。その鶏体が生み出した卵の卵黄を粉末化させてグロビゲンPGが完成します。

この成分を利用した口腔ケア製品も多く市販されており、食べ物に混ぜるだけでグロビゲンPGが直接歯垢に働きかけて歯周病菌を分断するため、お口の健康を維持することができます。

ポリグルタミン酸の特徴と期待できる効果

ポリグルタミン酸は唾液の分泌を促進する効果がある成分で、「口の渇き」に悩んでいる方へ向けた製品などに含まれています。

近年、「ドライマウス」といわれる、口の渇きに問題を抱える人が増えています。大手生活用品メーカー、ライオンが2017年に実施した調査によれば、0~60歳代のうち、約2,400万人が口の渇きやネバツキなどを感じていることが分かったそうです。

ドライマウスになる原因としては薬の副作用や口呼吸、ストレス、喫煙などが考えられるのですが、結果として唾液の分泌量が低下してしまうことになります。

こういった口腔内の渇き、ドライマウスを解決する成分として、ヒアルロン酸などの保湿性の高い物質が従来から使用されてきましたが、根本原因である唾液分泌量の低下を改善するには至っていませんでした。

ですが、ライオンが唾液分泌促進に効果のある物質の探索を行い、「ポリグルタミン酸(PGA)」が持続的に分泌促進することを見出したことにより、今日では多くのドライマウス対策のための製品が販売されています。

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