愛犬が亡くなったときのために知っておきたい4つのこと

コラム

どんな動物にも必ず死は訪れます。

家族同然の大切な愛犬とのお別れを考えたくない気持ちは分かりますが、犬や猫をはじめ、多くのペットは人間よりも寿命が短いため、自分が看取ることを覚悟しておくことが重要です。

犬猫の場合、6~7歳頃からシニアに分類され、種類に差はあれ、一般的には12~15歳が寿命と言われています。シニアになったら、少しづつでも構わないので、お別れの準備をしておきましょう。

食欲がない、排泄をしない、呼吸が浅い、けいれんを起こすなどの兆候が現れてきたら、準備を始めましょう。まだ亡くなってもないのに、という意見もあるでしょうが、大切な家族だからこそ、きちんと見送ってあげられるよう準備をするのです。

具体的には、ペット葬儀の情報をあつめておく、ペット保険に加入している場合は加入状況や解約内容を確認しておく、どんなお別れがしたいか家族で話し合っておく、これまでにかかった病気の有無、鑑札および狂犬病予防注射済表の所在を確認しておく、といった事が挙げられます。

葬儀の基本

葬儀にはさまざまな形態がありますが、大きく分けると、「自宅葬」と「葬儀社葬」の2つになります。 自宅葬は火葬や土葬の前に自宅でお別れを行うことで、慣れ親しんだ場所で行えること、近所の人や犬友と一緒にアットホームな中で行えることがメリットです。 時間の制限もないので、思う存分お別れの時間がとれます。
 
葬儀社葬は火葬場を併設するペットの葬儀社やペット霊園などの施設内で火葬の前にお別れを行うことです。 祭壇や専用の部屋に棺などに納めた遺体を安置し、末期の水をとったり、場合によっては僧侶がお経を読んでくれることもあります。 自分で準備する手間がなく、プロにおまかせできる点がメリットです。

火葬の種類

昔は土葬か自宅の庭での火葬が一般的でしたが、昨今では業者への火葬依頼が定番となり、火葬施設や火葬形態もさまざまです。

その理由としては、「公衆衛生状の配慮」「埋葬スペースが確保できない」「自治体の条例による埋葬の禁止」またペットは人間と同じ家族であるという「飼い主の考え方の変化」などが挙げられます。

火葬ができる場所としては、固定炉を持つ民間の葬儀社、霊園自治体に加え、最近では自動車に火葬炉を積んだ移動式火葬車というものもあります。

火葬の形態は立ち会い個別火葬、一任個別火葬、合同火葬の3つです。形態によって立ち会いの不可、返骨の有無が違ってきますので、施設の立地や料金なども踏まえつつ、自分の希望に合わせて選択するようにしましょう。

ペット葬儀社・霊園に依頼する

地域によっては役所の許可や登録がなくても民間のペット葬儀社や霊園は運営可能なため、中には杜撰な対応をしたり、利益優先の業者も存在しており、トラブルになるケースもあるようです。

信頼できる業者を探すのはもちろん、こんなはずじゃなかった、という事にならないためにも、依頼事にサービス内容や料金をしっかり確認しておくことが重要です。

1社だけでなく、数社の見積もりをとり、事前に施設へ実際に見学に行くのもよいでしょう。

もちろん今はインターネットで申し込みもできますので、仕事の後の夜遅い時間に受付してもらう事も可能です。

ただ、電話であれば、スタッフの対応を通じて会社の雰囲気も知ることができたり、詳細な質問をすることもできます。

具体的には、料金はもちろん、葬儀の日程、お迎えは可能か、火葬の種類、納骨方の種類、読経はあるか、などの確認もしておくと良いでしょう。

火葬の方法や内容について

民間のペット葬儀社や霊園などの業態や火葬の形態によって火葬するまでの流れに違いはありますが、火葬そのものは同じと考えてよいでしょう。

火葬施設では遺体を台車に乗せ、火葬炉に搬入します。このとき、遺体は業者によって棺に入れられる場合もありますが、入れない場合もあります。

火葬炉内は約800~1200度という高温で、火葬にかかる所要時間は小動物なら50分程度、大型犬なら1時間程度という業者が多いようです。

小動物の場合、個別火葬でもお骨がうまく残らない場合もあります。葬儀やお骨上げなどを含めたトータル時間は2~2.5時間程度が目安です。

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