子犬でなければトイレ・トレーニングが出来ないかというと、そんなことは全くありません。 確かに室内のいたるところでトイレをしてしまう子の場合は、その癖を治すのは大変です。 しかし、しつけができないことはありませんし、外で飼われていた子や散歩排泄だった子もトレーニングすればちゃんとできるようになります。
トイレを成功させるポイント
寝床のそばをトレイにしない
ベッド、トイレ、食器、水飲み場などを全部1か所に置きたがる飼い主さんがいますが、これはおすすめできません。 犬はきれい好きな動物です。自分の排せつ物の近くで、寝たりご飯を食べたり、水を飲んだりしたくないのです。 そのため、 寝床やご飯の場所から少し離れた場所にトイレを設置しましょう。そばに設置するとそこで寝るのが嫌なためにトイレを失敗する原因になります。ケージから2m~3m離れていればいいでしょう。 あまり離れていても、特に子犬の場合はおしっこが間に合わない場合もあります。 犬が普段暮らす室内を清潔に、きれいに保つことも犬にトイレを覚えてもらうことには大切なことです。 落ち着ける場所にする排泄中はどんな動物でもたいてい無防備な状態になってしまうので、 落ち着いて排泄ができる場所にトイレを設置するようにしてください。 騒々しかったり、人が頻繁に通る場所などは避けたほうがいいでしょう。
目を離さないようにする
トイレ・トレーニングは最初が重要です。トイレを覚えるまでは、特に1回目のトイレを成功するまでは目を離さないようにしましょう。 犬にとっては「トイレ」という概念はありません。教えられるまで、犬にとっては「おしっこをしてはいけない場所はない」のでトイレ以外の場所で排泄してしまうことはごく普通の行動です。 おしっこをした場所には匂いが付いてしまい、同じ場所で繰り返す傾向があるので、特に1回目のトイレをなるべくトイレシートの上でできるように目を離さないようにしましょう。
自分からトイレに行くようにする
最初のうちは飼い主さんが抱っこしてトイレに連れて行くようにしますが、ケージを開けたら自分からトイレに向かうことができるようします。 ある程度、排泄はトイレでするものと理解していればケージの中では排泄しないようになりますし、自分からトイレに向かうことができます。自分から行かないときは飼い主さんが犬を誘導してトイレまで歩かせます。 おしっこをし始めたら「しっし」などと落ち着いた声をかけます。「おしっこ=しっし」と言葉を覚えると、「しっし」と言われたときにおしっこができるようになります。 これができると、お出かけの前に排泄を済ませることができるようになるので、犬と外出の際の排泄の心配が減ります。
できたらほめる
排泄ができたら大いにほめてあげましょう。ごほうびのおやつをあげてもいいですね。 トイレで排泄するといいことがあると覚えさせます。 排泄の最中に声をかけると落ち着いて排泄できないので、終わってからすぐにほめてください。 また、その場で褒めるとうれしさのあまりウンチを踏んでしまうこともあるので、ほめる声をかけながらトイレから出し、そこで大いに褒めましょう。
排泄はとても大事
排泄は単なる生理現象だけではなく、病気が隠れていたり、精神的な問題が影響したりしていることもあるので、排泄の回数や様子はよく観察し、何かおかしいと感じた時には動物病院で診察を受ける、専門家にアドバイスを求めるなどの対処をしましょう。 トイレ・トレーニングは始めるのが早過ぎることはありません。排泄することは生きていくために毎日、何回も繰り返すことなので「排泄はどこでもしていい」と覚えてしまうと、なかなか治らなくなってしまいます。「トイレをどこにでもする」という習慣が付く前にトイレ・トレーニングを始めましょう。
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