犬の耳掃除のやり方。気をつけるべきポイントや上手に行うコツ

コラム

犬の耳の中には常在菌がおり、通常は悪影響を及ぼすことはありませんが、異常繁殖することで、トラブルを引き起こす可能性が高くなります。まめに掃除をして常に清潔にしてあげてください。

特に湿気がこもりやすい「たれ耳」の犬は、耳の病気にかかりやすい傾向があるので注意が必要です。

また、耳の毛が長いと蒸れやすくなるので、耳の毛が長い犬や毛が多い犬は定期的に毛をカットしたり、抜いてあげることも大切です。

なお、犬の耳の構造は少し複雑なので、人間のように直接掃除しようとすると危険です。今回は洗浄液を使った耳掃除の方法をご紹介しますが、耳掃除をする時は、洗浄液が飛び散ったりしますので、浴室や屋外で行ったほうがよいでしょう。

犬の耳の洗浄方法

まず、耳掃除を始める前に、洗浄液はあらかじめぬるま湯で温めておきましょう。洗浄液の容器を、お湯をいれた洗面器で温めておけばOKです。温めることで犬への刺激を軽減しますし、汚れも落ちやすくなります。

手順1:洗浄液を耳の中に入れる

まずは洗浄液を耳からあふれ出てくるぐらいにたっぷり入れましょう。犬が嫌がって頭を振る場合はしっかり固定してしっかり入れましょう。

手順2:耳の付け根をやさしくもむ

耳の付け根をやさしくもみます。クチュクチュと音がでるくらいにもんで、洗浄液をしっかり行き渡らせます。

手順3:犬に頭を振らせる

洗浄液を行き渡らせたら、手を離して犬に頭をブルブルと振らせましょう。するとその勢いで耳の中に入っていた洗浄液と一緒に耳垢などの汚れが外に出ていきます。

手順4:拭き取る

耳の入口付近に出てきた耳垢をガーゼなどできれいに拭き取ります。犬が痛がる場所がないかチェックしながら拭き進めていき、問題がありそうな場合はすぐに病院で診てもらいましょう。

気をつけるべきポイント

犬の耳掃除には綿棒は使わないようにしましょう。

以前は綿棒を使った耳掃除は一般的でしたが、逆に耳垢を耳の奥に押し込んでしまう可能性もありますし、綿棒を突っ込み過ぎて耳の奥を傷つけてしまう恐れもあるため、使用は避けるようにしましょう。

また、耳掃除を始める前に、汚れと一緒に耳垢がどういった状態かをチェックしておきましょう。耳垢の状態によって、外耳炎を発症しているかどうかチェックできます。

例えば黄色く湿り気があり臭いがする耳垢がある場合は細菌感染の可能性がありますし、カサカサとした黒っぽい耳垢であれば、耳ダニに感染している可能性があります。

耳垢の状態によっては掃除せずに、病院で診てもらった方が良い場合もありますので、必ず事前にチェックしておきましょう。

耳掃除を上手に行うコツ

犬の耳掃除を上手に行うには、まずは犬が嫌がらないようにすることが大切です。そこで犬が耳掃除を嫌がらずにスムーズに行うために心がけておきたいことをご紹介します。

1:耳掃除の前に耳の付け根をマッサージする

耳掃除を始めると、犬は当然嫌がりますので、焦って無理に押さえつけてしまうこともあるかもしれません。ですが、これは逆効果で、余計に嫌がってしまいます。

耳掃除を始める前に、耳の付け根を優しくマッサージして、あらかじめ耳への刺激に慣れさせておくと、スムーズに耳掃除を始めることができるでしょう。

2:耳掃除の後にご褒美を与える

イヤークリーナーや耳掃除のグッズを見ただけで逃げ出してしまう犬もいるように、、犬にとって耳掃除は嫌なことです。そこでちゃんと耳掃除ができた場合は、耳掃除のあとに好きな食べ物を与えたり、大好きな散歩にでかけたりして、ご褒美を与えてあげましょう。

犬はちゃんと耳掃除をすると良いことがあるということを覚えてくれますので、次回からの耳掃除がラクになるでしょう。

3:洗浄液は必ず温めておく

耳の洗浄方法の部分でもお伝えしましたが、洗浄液は必ず温めておきましょう。冷たいまま耳の中に入れてしまうと犬はびっくりして、さらに耳掃除を嫌がってしまいます。

ただし、熱くなりすぎるのもまたびっくりすることになってしまうので、人肌程度に温めておいて使用することで、耳掃除に対する抵抗も減る可能性があります。

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